「深川いっぷく」にて

2008.01.11 Friday

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     清澄白河駅近くの地域密着型アートスペース「深川いっぷく」に「深川100人100色だるま展」を見に行きました。相方「斎藤ちさと」も出品しているのです。予想を超える力作ぞろい。アマチュアの方も楽しんで参加していましたが、やはり本職のアーティストやイラストレーター、デザイナーの作品は遊びごころの中にもプロの意地がかいま見られて触発されました。
     偶然にも美術家・彦坂尚嘉氏が打合せでいらっしゃって、新年のご挨拶。店主(プロデューサー)の白濱万亀さんが、昨年末お渡しした新曲CD「唱えろ!比類なきこのマントラ」をかけてくださる。これは昨年12月の岡田裕子さん企画のアート・プロジェクト「レディオ栄町2057」のために作った曲で、自らの読経をベースに構築した作品。彦坂氏の反応はすこぶる良く、自信が持てました。展開を本気で考えた方が良いかもしれません。

    mantra_cd_jacket

    正月に一句

    2008.01.04 Friday

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      新年あけましておめでとうございます。
      料理しながら一句できました。

      「 根菜に 落とし蓋して 読書かな 」

      煮物

      南方熊楠展

      2007.12.28 Friday

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        ワタリウム美術館にて「南方熊楠(ミナミカタクマグス)展」を観ました。昔から気になる名前でしたがほとんど知識がなかったので、ちょうど良い機会。水木しげる氏の漫画「猫楠」にて予習した後の鑑賞でしたが、菌類の世界的研究者というだけにとどまらない、彼の深〜い世界の一端をかいま見ることができました。音楽で言うとフランク・ザッパのようなスケールの大きさとユーモアの精神。自然科学と精神世界、崇高とお下劣、など対極なものの共存、縦に掘り下げるだけでなく横に斜めに自由奔放に飛び回る頭脳、などとても共感。100年前の元祖「複雑系」? さっそく熊楠や柳田国男の研究で知られる「鶴見和子」さんの本も注文しました。

        嫌われ松子の一生

        2007.12.26 Wednesday

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          という映画を見ました。どん底でも必死に生きた主人公。最後に再び働く気力を取り戻したところで無念の死。でも少しだけ光が見えました。死後はしばらく河の上を飛び回った後、若い頃の姿に戻って妹と再開。この辺の描写は、まさに江原啓之さん言うところの幽現界でした。「とにかく自殺せずに最後まで生きろ」という現代人へのメッセージが込められたスピリチュアルな映画。

          年賀状作りの時期

          2007.12.21 Friday

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            ここ数年は干支をアナログな手法で表現しています。
            肩慣らしにねずみのドローイング・スタディ。

            直島〜高松〜丸亀(2)

            2007.12.19 Wednesday

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               つづきです。八幡神社の参道沿いに敷地を持つ「ソフトマシーン美術館」。個人所有とは思えぬ贅沢なスペースでの「彦坂尚嘉回顧展」。個性的なスペースとせめぎ合う迫力ある展示でした。彦坂氏のお名前は、1980年代初頭、美大の1年次に美術評論家・峯村敏明氏の「現代美術論」の授業ですり込まれのですが、縁があってここ2〜3年ほどお付き合いさせていただいています。今回の回顧展で、ポスト・ミニマルから始まってウッドペインティング、そして近年のワイルドなペインティング&ドローイングへ至る流れが大まかですが掴めました。代表作の「ウッドペインティング」シリーズは攻撃的な存在感に圧倒されましたし、コンセプチュアルな海面の作品もすごかった。館外にも古い門や牛舎をリノベーションした興味深い作品がありましたが、特に小さな牛舎に三つの要素を組み込んだインスタレーション作品「フロアイベント・天空の音楽・彫刻機械」は異次元の空間のよう。また今回は、出発前に展覧会のカタログを全部読み、座談会で出てくる「自分を殺して(壊していく意味)次に進む」というアーティストとしてのスタンスに共感を覚えたのですが、作品を拝見してそれを実感できた気がします。ちまたでは「アート」の名のもとに「美術」の価値や意味が解体されてきていますが、少なくともここには「美術」「芸術」としか呼びようのないものがあって、それは自分にとってはとても意味のあることでした。
               予定通りスケジュールをこなせたので、丸亀駅前の猪熊弦一郎現代美術館にも寄ることができました。自分は二度目の来館。谷口吉生設計で有名な建物ですが、あらためて開放的でゆとりある空間作りに感心しました。3階のカフェがまた広々としてくつろげるのですが、スパイラル・レコーズが入っていて若干のCDも販売していました。ロバート・ワイアットの新譜を衝動買い。彼は先の美術館名の由来である「ソフトマシーン」というイギリスのジャズロック・バンド出身なのです。これもまた縁。展示は、東京で見逃した「マルレーネ・デュマス展」。暗いテーマの中に大変力量を感じましたが、昨年の「エッセンシャル・ペインティング展/大阪・国立国際美術館」での作品のほうが良かったという意見もあり、そちらも見たかったと思いました。
               以上が今回の記録ですが、一泊二日にしては、大満足なツアーでありました。

              直島〜高松〜丸亀(1)

              2007.12.18 Tuesday

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                 美術と建築を見るために、直島〜高松〜丸亀を回る一泊旅行に行ってきました。
                 まずは直島。宮浦港のフェリー待合所は妹島和世(せじまかずよ)設計。白い鋼材とガラスによる作りは紙細工のように繊細ですが、はっきりしたコンセプトが見えました。存在感を消して開放感を出すこと。構造的にはミース・ファン・デル・ローエの有名なガソリンスタンド(名前忘れました)も思い起こすミニマルな作りで良かった。
                 さてバスに10分ほどゆられると、家プロジェクト。内藤礼と改装中の千住博の作品以外は全部見ました。どれもスケールが大きく「一般受けする現代美術」という点で感心。しかし町全体の「不自然な静けさ&生活臭の無さ」はちょっと不気味でした。
                 続いて「ベネッセハウスミュージアム」。収蔵作品はやや大味な印象を受けましたが、設計の面白さによって救われている。安藤忠雄の設計は巨大作品の展示を前提にした開放的で遊び心あふれるもので、特に中央の丸いスペースが印象的。広いスペースにブルース・ナウマンのネオン管を使った作品のみ。ここだけ高い天井から入る自然光のみなので、日が落ちるに従って作品はインパクトを増してくるわけで、設計者の計画通りなドラマティックな仕掛けにしばらく見入ってしまった。さらにカフェではタイミング良く巨大な夕日が沈む瞬間も見られました。
                 二日目はまず高松市内の建築から。丹下健三設計の有名な「香川県庁舎」はさすがに素晴らしく、威厳のような存在感を感じる建物。1958年竣工ということは50年前の建物だがとても新鮮でした。大江宏設計の「県立丸亀武道館」も和風建築の要素をうまく取り込んだ重厚な建物。
                 昼食後は、今回の主目的である「彦坂尚嘉回顧展」を観るために、丸亀近くの多度津町にある「ソフトマシーン美術館」という個人美術館へ向かいました。つづく・・