投票、そして結果

皆さん、参議院議員選挙は行きましたか?

自分はこんなスタイルで行ってきました。
こういうときこそ、立憲主義Tシャツです!


投票した候補者はみごと当選しましたが、
全体結果は残念の一言。特に改憲勢力2/3という結果は大ショックです。

自民党の改憲草案については、前の投稿に書きましたので御覧ください。
http://jb-diary.geppei.com/?eid=1231717

本当は、もっともっと問題点山積みな改憲草案、今からでも読んでください!ぜひ。
http://constitution.jimin.jp/draft/

どうなるんでしょうか・・、この国は。

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日本国憲法改正草案について

参院選が近いですね。

自民党の憲法改正草案に関しては読まれていない方も多いようですが、発表された2012年(平成24年)から下記の自民党のサイトでだれでも閲覧(&ダウンロード)できるようになっています。
http://constitution.jimin.jp/draft/



現行憲法と対比されていて、変更箇所は線も引かれていてわかりやすいので、是非ご一読をおすすめします。最終的に自民党が目指す方向に賛同できるかできないか、有権者一人ひとりが判断を迫られています。

実はそれまでまともに憲法を読んだことがなかったのですが、弁護士・伊藤真さんの本をナビゲーターにしながら読んでみて、権力者の暴走を縛るための憲法が国民を縛るためのものにすり替わる、要するに「立憲主義の否定」という大問題に危機感が募り昨年の一連の作品にもつながりました・・。

とりあえずは、改憲案の第98条と第99条に新設されている「緊急事態宣言」に関する条文が話題になっていますが、いくつかの条文の細かな言い回しの変更からも権力者側の意図が見えてきます。

例えば、以下の2つ。
第11条・現行「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。〜」
 →第11条・改正案「国民は、全ての基本的人権を享有する。〜」

第19条・現行「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」
 →第19条・改正案「思想及び良心の自由は、保障する。」

簡潔にしたと言われればそれまでですが、現行憲法からは、人権の享有が妨げられたり、思想や良心の自由が侵された歴史と、それに対する反省や切実感が感じられます。改正案はそれらをリセットして歴史的背景が消されてしまった印象があります。
※また、11条の補足的役割にとどまらず、苦難に満ちた人権獲得の歴史を実感できる名文である第97条はばっさり削除です(泣)

現行憲法は、アメリカから押し付けられたと嫌う政治家も多いですが、当時の最先端でありグローバルスタンダードなものです。と同時に欧米の憲法には根底に一神教的な神の視点があって、そこが日本人に馴染めなかったのかなとも思います。
上記の第19条(現行)でいうと、法とその背後にいる神が思想及び良心の自由を侵してはならない、と言っているように感じられますが、改正案は「政府が」保障してあげるという印象で、施政者の上から目線を感じます。

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8月30日 国会前デモ

先月に続き、安保法案に反対する国会前のデモに行ってきました。
今年から憲法を作品のモチーフに加えているからには、立憲主義の崩壊という危機を傍観しているわけにはいきません。ネット上では、大手メディアだけでなく(海外メディアや個人含め)様々な形で当日の様子が伝えられていますが、実際に行ってみて、ネットの画像を見るだけではわからない空気を感じることができました。とにかくすごい人の波に圧倒されましたが、こういった活動が広く浸透して日常の一コマになったことは大きな進歩だと思います。多くの人々が当たり前のように集まり、ルールを守りながら各々のメッセージをアピールして帰って行く・・。帰りがけに友人と語り合った人たちも多いでしょう。
この国の民主主義はこれからですね。






photo by jiro bando

★毎日新聞が伝える当日の様子は下記から(いい写真があります)↓
http://mainichi.jp/graph/2015/08/30/20150830k0000e040122000c/001.html


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