バンドウジロウ(タイポグラフィ作家/グラフィックデザイナー/音楽家)のブログ。
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解体と再構築/キュビスム建築を見て
先日、アートスタディーズ第14回に参加してきましたが、
同じビル(京橋INAXビル)内のINAXギャラリーで開催されていた
「チェコのキュビスム建築とデザイン1911-1925」
という興味深い展示も見ることができました。



ピカソやブラックの「キュビスム絵画」は昔大好きでしたが、
「キュビスム建築」という短命に終わった建築様式は知りませんでした。

キュビスムとは3次元の対象物を「解体&再構築(再構成)」して
2次元の画面に落とし込むための手法、と認識していたので
「キュビスム建築」という言葉を聞いたとき、
それを再び3次元の建築に応用するとはどういうことなのか?
と、不思議に感じていました。
しかし、実際に建築・家具の写真や食器(実物)に接して、
面取りを多用して立体感を強調した抽象的造形は、とてもチャーミングで
自分好みのものでした。(カタログも購入しました。)



時代的には「アール・ヌーヴォー」と「アール・デコ」の間、
ロシア構成主義やバウハウスにも影響を与えたであろう、
と考えると「キュビスム建築」「キュビスム家具」というのは
とても納得のいくスタイルではあります。

アート・スタディーズのほうは、密度が濃すぎてとても集約できませんが
聞いているうちに、90年代の建築や美術のキーワードとして
やはり「解体と再構築」という言葉が頭に浮かんだのです。
この時期は音楽においても「ドラムン・ベース」など、
徹底的な解体と再構築が試みられていました。

キュビスム建築に見られる、20世紀初頭の「解体と再構築」と、
現代の「解体と再構築」の違いを考えたらなにか見えるだろうか?