解体と再構築/キュビスム建築を見て

2009.03.20 Friday

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    先日、アートスタディーズ第14回に参加してきましたが、
    同じビル(京橋INAXビル)内のINAXギャラリーで開催されていた
    「チェコのキュビスム建築とデザイン1911-1925」
    という興味深い展示も見ることができました。



    ピカソやブラックの「キュビスム絵画」は昔大好きでしたが、
    「キュビスム建築」という短命に終わった建築様式は知りませんでした。

    キュビスムとは3次元の対象物を「解体&再構築(再構成)」して
    2次元の画面に落とし込むための手法、と認識していたので
    「キュビスム建築」という言葉を聞いたとき、
    それを再び3次元の建築に応用するとはどういうことなのか?
    と、不思議に感じていました。
    しかし、実際に建築・家具の写真や食器(実物)に接して、
    面取りを多用して立体感を強調した抽象的造形は、とてもチャーミングで
    自分好みのものでした。(カタログも購入しました。)



    時代的には「アール・ヌーヴォー」と「アール・デコ」の間、
    ロシア構成主義やバウハウスにも影響を与えたであろう、
    と考えると「キュビスム建築」「キュビスム家具」というのは
    とても納得のいくスタイルではあります。

    アート・スタディーズのほうは、密度が濃すぎてとても集約できませんが
    聞いているうちに、90年代の建築や美術のキーワードとして
    やはり「解体と再構築」という言葉が頭に浮かんだのです。
    この時期は音楽においても「ドラムン・ベース」など、
    徹底的な解体と再構築が試みられていました。

    キュビスム建築に見られる、20世紀初頭の「解体と再構築」と、
    現代の「解体と再構築」の違いを考えたらなにか見えるだろうか?
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