noteへの移行

2010年から使用していて愛着のあるロリポブログですが、
新規の更新はnoteに移行しようと思います。
機能面が主な理由ですが、昨年からタイポグラフィ以外の表現にも取り組んでいますので
一つの節目のようにも感じています。

初投稿で、昨年末から今年2月にかけての展示「メイド・イン・フチュウ 公開制作の20年」
について書きましたので、良かったらぜひ御覧ください。
https://note.com/jirobando

こちらもアーカイブとして残しておきますので、よろしくお願いいたします。

ぜんぶわすれる/昨年の活動

今年初投稿になります。3ヶ月も経ってしまいましたが本年もよろしくお願いいたします。
SNSにはなんらか書いていますが、どうもまとまった文章を書く気が起こりませんでした。

時間が経ってしまいましたが昨年の展示についてお伝えします。

喫茶“ぜんぶわすれる”
会期:2020年9月5日(土)〜9月13日(日)
会場:ギャラリーカメリア(東京・銀座)



昨年9月頭に銀座1丁目のギャラリーカメリアにて「ぜんぶわすれる」という喫茶イベントが開催されまして、久しぶりにタイポ作品を発表する機会になりました。茶人であるギャラリーオーナー原田直子さんと、数年間某お茶メーカーのアンテナショップでアルバイトをしながらお茶修行してきた妻・斎藤ちさと(アーティスト)によるコラボレーション企画なのですが、東京の感染状況を見ながら延期を繰り返してやっと開催にこぎつけました。

「ぜんぶわすれる」の意味はコロナからの現実逃避ではなく、お茶を飲む時には他のことを忘れて完全にお茶に集中する、という茶の湯の精神に基づいていますので誤解なきよう。

下記、斎藤のブログで詳細な内容がご覧いただけますので、ご興味ある方は読んでみてください。

「ソーシャルディスタンスに配慮した」お茶会は可能だろうか?
※昨年春のそもそもの計画。
http://cs-diary.geppei.com/?cid=60857

喫茶《ぜんぶわすれる》室礼
喫茶《ぜんぶわすれる》お茶の記録
喫茶《ぜんぶわすれる》のお知らせ
http://cs-diary.geppei.com/?cid=60860

↑室礼(しつらい)というのは、茶室内の装飾のことですが、今回のタイポ作品は二の席(奥の部屋)の室礼として展示していただきました。上記リンクから作品を御覧ください。

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お茶は禅と関係が深いです。様々な芸道には宗教的バックボーンがあると思われますが、茶道の精神は禅そのものと言ってもいいでしょう。言葉による説明を嫌う禅がその精神を茶室という空間、そこでの人間同士の関係性、「手前」と呼ばれる複雑な作法、茶道具、などに置き換えたとも考えられます。

「喫茶去(きっさこ)=まあ、お茶でも一服召し上がれ」という有名な禅の公案がありますが、相手が誰でもどういう状況でも同じく「喫茶去」と言って接することによって、分別を捨てて二元論から離れる禅の精神をうまく表したものです。

仏教語を多くモチーフにしてきた自分としてはとてもありがたい機会で、早めに取りかかったのですがなかなか苦戦しまして、完成したタイポは予定より少ない点数でした。自分の作品が多くの分別によって作られているという矛盾と向き合う時間でもありました。しかし試行錯誤の中から枯山水をミニマルなドットやストライプのパターンの組み合わせで表現したり、タイポ以外の表現が生まれたことは大きな収穫でした。



また構想段階から、茶の湯の歴史、茶の湯と禅の関係、など勉強できたことも今後につながるインプットになったと思います。

『アートTシャツサミット2020』など

前回投稿からまたまた5ヶ月も経ってしまいました。こんなに空いてしまうと読者ゼロになってもおかしくないのですが、そうなっていないのが不思議です。今年もあと3ヶ月ちょっとですか・・、早すぎます。その後、皆さん同様まったく想定外の状況に振り回されながらも「諸行無常」という仏教の根本思想を身をもって感じる日々でした。

昨年末に考えていた「来年は動けるだけ動く」という目標はまったく実現できていませんが、それなりにいろいろやっていましたのでご報告します。

『アートTシャツサミット2020』
on sundays(外苑前/ワタリウム美術館B1)6月〜8月末

ZINEの取り扱いで長年お世話になっていますon sundaysさんでのTシャツ展、一昨年に続き2回目の参加でした。今回は新作の「抽象」と、「アマビエ」の2種を出品。アマビエは珍しくタイポ以外ですが、あのアマビエをストライプ柄でアブストラクトにデザインしたものです。





スタート時点では緊急事態宣言が解除されたばかりでしたので、正直売上はあまり期待していなかったのですが、結果的には納品した半分以上を購入いただくことができ、ありがたい限りです。

アマビエTのほうは、on sundaysで展示したものと別色の薄ピンク・ヴァージョンをネットショップ「月餅商店」に入荷していますので、よろしくお願いいたします。
https://geppei.thebase.in/

とりいそぎのご報告でしたが、あと今月前半にギャラリーカメリア(東京/銀座)にて開催した週末お茶会での禅語作品展示のことも追ってお伝えします。
また、コロナ禍の不安な中で精神の安定に非常に役立っている「ヘルシーテンプル」という毎朝のオンライン瞑想のことも書きたいと思っています。

それでは、皆さん健康にお気をつけてお過ごしください。

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タイポグッズ販売!!

4月開催予定だった「文っ字フリマ」は残念ながら無期延期になってしまいましたが、販売予定だった縁起物グッズを、ネットショップ「月餅商店」に準備しましたので、是非チェックしてみてください!
大変な状況ではありますが手元に置いて元気の出るもの、文字のパワーで厄払いになりそうなものを心がけて、昨年からデザイン+制作を進めてきたものですのでお役に立てればと思います。
【月餅商店】https://geppei.thebase.in/

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「祝」ブックカバー/文庫サイズ(青)




「祝」ブックカバー/文庫サイズ(赤)




タイポ飾り絵馬/鶴


タイポ飾り絵馬/亀


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タイポグラフィ年鑑2020

緊急事態宣言下の大変な中ですが、
昨年初応募で入選できたロゴタイプの仕事が、
今月発行された日本タイポグラフィ協会による「タイポグラフィ年鑑2020」に掲載されました。

30代ぐらいのほうがロゴは作っていたと思いますが
当時はこういったコンペに応募する発想がなく
タイポ作家名乗ってからもアート寄りの活動が多くなりましたので、ずいぶん遅いチャレンジになりました。

やはりこういった後に残る本に載るというのは光栄なことですし励みになります。
掲載されているレベルの高い作品の数々を見て刺激受けてますし、
抑圧された心がちょっと明るくなりました。



昨年12/20に投稿していますが
右ページ中段のセレクト書店「書坊」様のロゴタイプです。



※PC用のブログ・テンプレート、超シンプルなものに変えました。アナウンスしてましたnoteへの移行が進んでいませんが、ちょっとnoteっぽいレイアウトかなと思います。

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コロナ禍に思う

2ヶ月も空いてしまいました。
前回投稿した年始の企画展のときはまだ限定的だった新型コロナの影響、2月→3月→4月と深刻さを増しています。まさに社会が一変しました。
皆さんはご無事でしょうか。

自分の活動では、4月頭に予定されていた町田市民文学館での「文っ字フリマ2020」というイベント参加の準備をしていましたが、無期延期になり非常に残念です。
https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20200204132842603.html

しかし作品制作は続けますし、ネット上での公開や販売を極力していきたいと思っていますので、 何卒よろしくお願いいたします。

あまりにもいろんな出来事、いろんな側面があるので箇条書きにして整理してみます。
大きく分ければ、ウイルスそのものの脅威と、イベント中止や営業自粛による多くの国民の経済的危機、
その両面に対する政府の対応策、ということになるかと思います。

当初の政府の対応は人命より五輪開催への影響を考慮したもので批判を受けて当然ですが
その後の国民の経済的危機に対する対応も、他国に比べて内容もスピードも数段遅れを取っています。
ただ、SNS等での切実な声や批判によって状況は変わってきていますので、
引き続き声をあげていくことは必要と考えています。

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<ウイルス発生源>
・市場から感染が拡がった説
・研究所からの漏洩説
・武漢の5G電波が市民の免疫系を損なって感染が拡がった説

<政府の初動対応>
・春節時の中国人入国(経済優先の結果)
・クルーズ船での感染拡大(対応のまずさ)
・五輪延期決定以前の対応の遅さ
・隣国に比べて積極的に検査しない方針(検査能力・機器の不足という側面も)の是非

<政治>
・使えるインフル特措法を使わず、新型コロナ特措法成立
・コロナを利用して改憲につなげる動き
・政府発表の感染者数、死亡数の真偽

<医療・保健>
・日本も医療崩壊危機
・各自のウイルス防御策(手洗い、うがい、その他)

<社会、経済>
・イベント自粛にる関連業者の損失
・外出自粛要請・休業要請による商店、中小企業などの損失
・損失補償・補填問題(二転三転)

<教育>
・科学的根拠なしの一斉休校(働く保護者の負担と損害)
・休校による学童の負担
・遠隔授業拡がる(通信費等、生徒側の負担)
・学ぶ権利の問題

<労働環境>
・リモートワーク
・オンラインミーティング一挙拡大
・不当解雇

<生活>
・マスク不足(買い占め、高額転売)
・トイレットペーパー、キッチンペーパーも入手困難に
・夫のリモートワークで妻に負担(DVも)

<海外>
・特にイタリア、米国などの大きな感染拡大
・海外主要都市のロックダウン
・イタリアなどでの医療崩壊
・海外での休業補償

<SNS>
・星野源など有名人による「STAY HOME」メッセージ(+その政治利用)
・様々なデマ

この2〜3ヶ月、ざっとリストアップしただけこれぐらいの問題が起こっているわけで
自分にできることはやるにしても、精神的健康のためにあまり情報に振り回されないことも必要かと思います。
自分も新聞は毎日チェックしていますがSNSでの情報収集はほどほどにしています。

「書き初めTYPOGRAPHY 展|NewYear Typography exhibition」

先月の1月4 日(土)〜1月19日(日)、TETOKA(東京・神田)にて行われた
「書き初めTYPOGRAPHY 展|NewYear Typography exhibition」ですが、投稿が遅くなりました。
◎公式サイト→http://tetoka.jp/archives/7099

多くのクリエーターによる様々なタイポグラフィ作品が並び、少なからず刺激を受けました。
自分もタイポグラフィがテーマということで、昨年末はかなり制作に時間をかけて
最近の作風の発展形をお見せできたと思います。


会場奥のほう。すごい密度で展示されています。


バンドウの新作「福」文字のバリエーション。レザーカッターで切ったシナベニヤを重ねたレリーフ状の作品です。


最新のZINE「ASYMMETRY」と、昨年後半作ってきたオリジナル布(祝文字)のブックカバー、タイポ飾り絵馬、なども展示・販売しましたがなかなか好評でした。


以下、搬入時の作品写真です。




新年のごあいさつ

新年明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。

もう6日ですが、
年末に告知しましたTETOKA(東京・神田)での企画展
「書き初めTYPOGRAPHY」展の搬入が3日だったのでバタバタしていました。
4日から無事にスタートしましたので、追って展示の様子などお伝えします。

さて、今年の年賀状です。
干支と仏教の接点を探ってタイポで表現する企画も9回目になりました。


typography by jiro bando

鼠(子)と仏教の接点は、あまり多くはないですね。
鼠に縁のある大黒天(マハーカーラ)も考えましたが
もともとヒンドゥーの神様ですし、鼠との関係性もかなり強引なので
仏説譬喩経(ぶっせつ・ひゆきょう)にある譬え話から引用しました。

はがきの下部に書いてある文は以下です。
『黒白二鼠(こくびゃくにそ)の譬え』
仏説譬喩経(ぶっせつひゆきょう)には、夜と昼を繰り返していく人生を、
黒と白の鼠になぞらえた譬え話があります。

実はかなりの極限状態に置かれた人の話なので、
正月のめでたい雰囲気とは距離があるのですが、
その分デザインやシルバーの使用で暗くならないよう心がけました。
説明もあっさりしたものに留めましたが、仏教らしいシリアスな話なので、
ご興味のある方は『黒白二鼠の譬え』を検索してみてください。

このシリーズもあと3回ですが、残りの、牛・虎・うさぎ、は
仏教とは馴染みのある動物ですのでなんとかなりそうです。

書き初めTYPOGRAPHY 展

たびたびお世話になっている東京・神田のギャラリー&カフェ TETOKA(手と花)にて
年明け早々スタートするタイポグラフィをテーマにした企画展に参加します。

「書き初めTYPOGRAPHY 展|NewYear Typography exhibition」
2020年1月4 日(土)〜1月19日(日)
http://tetoka.jp/archives/7099

多くのクリエーターが参加しますので、出品数は少なめになりますが
今年取り組んできた「めでたい漢字」のさらに進化した形をお見せできると思います。
また、最近制作してきたタイポ絵馬などの縁起物も数種類販売する予定ですので、
是非よろしくお願いいたします!!

Merry Christmas !!

一日遅れですが、メリークリスマス!!

仏教好きなので、クリスマスを大きく祝うということはないですが、
かといって否定しているわけでもありません。
できれば全然読了できない聖書でもめくって静かに過ごしたい、
といつも思っていますが、年賀状のデザインや年明けのグループ展向け制作、
デザイン仕事の細かな直し、などあって今回も慌ただしく過ぎてゆきました。
でも飲み会の予定などはなかったので、ディナーは家族とゆっくりいただきました。
皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。

イブに描いたタイポを載せます。
※本来のイメージと作業途中で出来てきた別ヴァージョンも。
10年前このブログにオリジナルタイポを載せ始めた頃を思い出して、
鉛筆の下絵→マジックでトレース→フォトショップ加工(着彩)、
という工程でやったのでかなり初心に帰れました。
と言っても初期作品はほとんどモノクロだったので
フォトショップは着彩よりパーツの差し替えなどで使用してましたが。


typography by jiro bando


typography by jiro bando


ほとんどの日本人がそうでしょうが、
自分もクリスマスについては曖昧な知識しかありません。恥ずかしいことです。
適当に探し当てたサイトにためになることが書かれていました。
聖書には12/25にキリストが生まれたとは書いていないんですね。

「ベルリンのクリスマス」
http://www.berlinnet789.de/today/19we/bibel.htm

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ブログのフォーマット、久しぶりに変えてみました。
来年はnoteへの移行なども考えておりますが引き続きよろしくお願いいたします!

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