バンドウジロウ(タイポグラフィ作家/グラフィックデザイナー/音楽家)のブログ。
作品公開・活動情報・その他

◎オフィシャルサイト http://geppei.com/05_bando/jb_index.html
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「サンセット・モンスターズ」ロゴタイプ
投稿が前後しましたが、6/30日の報告です。

35年目のカーネーション「サンセットモンスターズ」
というアニバーサリー・ライブが日比谷野外音楽堂で行われましたが、
少し前から、長いタイトルをロゴタイプに起こす作業に取り組んでいました。

その昔、結成から6年間に渡って活動をともにしたしたバンドです。
実は、数年前から行われてきたアニバーサリーの企画には参加していなかったのですが
今回は、いろんなタイミングによって協力することになりました。
※演奏も初期メンバーのコーナーで3曲ほど参加しました。

タイポグラフィは気軽に引き受けたものの、
カタカナに加え、漢字・ひらがな・数字を含む23文字は正直難易度高かったです。
しかし時間をかけて、やっと納得いく形になりまして
Tシャツやグッズ以外に、ステージのバックドロップ(背景)にも使われました。
自分の作ったロゴがこれぐらい大きくなるのは嬉しいですね。

コンサートの詳細は、ナタリーのライブレポートを御覧ください。
いろんなアーティストと背景のタイポの対比も面白いです。
https://natalie.mu/music/news/289689

開演前の準備時間です。




ライブのエンディングあたり。


バッグやTシャツに使われました。
Tシャツは当日売り切れだったため、まだもらえていません。
ソロ演奏at TETOKA
告知できていませんでしたが、

7/17日(火)神田のTETOKAでは小川哲「5☓5イイ顔展」最終日のクロージングパーティーと 月例DJイベントが合体して行われ、
ゲスト的にソロ演奏させていただきました!
http://tetoka.jp/archives/5804

この日は、オルタナティブ宗教音楽とカントリー・ブルース系のソロ曲など5曲。加えて、ジョン・レンボーンというイギリスのギタリストのソロギター曲を一曲カバーしました。

タイポと音楽の活動、なかなか両立できずにいますが
もともと、
◎読経の拡大解釈 → オルタナティブ宗教音楽
◎写経の拡大解釈 → タイポグラフィ

という二本立てで始まった活動ですので、
なんとか演奏の機会も増やしたいとは思っています。




photo by chisato saito
ARTIST'S T-SHIRTS COLLECTION
外苑前on sundaysでのTシャツ展ですが、
「ARTIST'S T-SHIRTS COLLECTION」
というタイトルにて開催中です!!
http://www.watarium.co.jp/onsundays/event/event&cafe.html

3種目の「立憲主義」を納品の際に写真を撮ってきました。
学生時代は憧れだったJenny Holzerなども含まれていて嬉しい限り。









・・・・・
バンドウ作品の詳細は以前の投稿を御覧ください。
http://jb-diary.geppei.com/?eid=1231772
Tシャツ/その後
外苑前on sundaysでのTシャツの販売については前回投稿しましたが、
立憲主義Tシャツの白+蛍光ピンクバージョンを追加で納品する予定です。

刷りは進んでいます。
鮮やかな発色ですのでお楽しみに!


typography by jiro bando
Tシャツ販売@on sundays
前回に続きTシャツ販売の件です。

外苑前ワタリウム美術館B1のon sundaysでは「理由なき反抗」展と連動して、国内外から多くのTシャツが集結中ですが、バンドウのTシャツは以下が購入可能です。ぜひお立ち寄りください!


いろはにほへと(WHITE、Size=S・M・L)¥3,000+tax


いろはにほへと(GREEN、Size=S・M・L)¥3,000+tax



あほんだら(BLUE、Size=S・M・L)¥3,000+tax

online Shopでも取扱いいただいています。
理由なき反抗ストア>反抗的Tシャツ、というカテゴリーに入れてもらって嬉しいです!
http://www.watarium.co.jp/onsundays/html/products/list.php?category_id=14

よろしくお願いいたします。
近況
先月、制作の話を投稿したTシャツの件。

その後、試作、刷り、などけっこう時間がかかりましたが
アートブックでお世話になっている外苑前・ワタリウムB1の「on sundays」に
「いろはにほへと」と「あほんだら」の2種類、納品しました!
on sundaysでは夏に向けて国内外のアーティストTシャツを数多く揃えています。

近日中に詳細と写真など載せますので。

今日は、とりあえずシルクスクリーンの刷りの様子など。



Tシャツなど
今年は個展以外での活動が中心になりそうですが、
5月から扱ってもらう予定の某ショップ向けのTシャツをデザインしてます。
写真は昨年あたりからの作品を使った案。
この状態とは変わりそうですが・・。

その他音楽関係からも、Tシャツ、グッズ絡みのタイポの依頼が複数あるため、
当座はそういった方面でがんばります。

最近取り組んでいたコラージュ+タイポの制作もやっと手応えが出てきて、
これはアートブック(ZINE)向けに量産予定です。
もう少し溜まったら、片鱗を公開しますので・・。


typography by jiro bando
GIFアニメ
昨年の「超タイポ」展に向けてかなり描いたスケッチを発掘。
次のZINEで使えるかなと思っていますが、 思い立ってGIFアニメにしてみました。
PhotoshopのGIFアニメ機能は楽でいいですね。

typography by jiro bando

最近の制作
暖かくなってきましたね。最近の制作から少し紹介します。

より絵画に近づいたペイント作品。


Tシャツ試作品。又吉直樹の小説「火花」に登場する先輩漫才コンビの名前から引用。大阪らしいどぎつい配色予定。

その他、コラージュ作品も実験中。
飼いならされない人(1)


2/4まで六本木の「21_21 DESIGN SIGHT」にて開催されていた、中沢新一ディレクションによる「野生展」。注目する南方熊楠はじめ興味深い展示内容でしたが、函館での高校時代とても身近にいた彫刻家・根本勲氏(故人)の作品と対面することが出来ました。
造形作家・ミヤタケイコさんのツイートからこの展示を知ることになりました。大感謝です!

最終日滑り込みで観られたのですが、会場に入ってすぐのアクリルケースに入った大きな「這い熊」という木彫が、柴崎重行+根本勲による作品で珍しい共作。
※八雲町の木彫り熊資料館に展示してあったこの作品に中沢氏が注目して今回の出品に繋がったらしいです。

博物館などでなく、最新のデザインやアートを紹介してきた21-21で(しかも中沢新一氏のディレクションで)観られるとは・・、感無量でした。
自分も初めて接する作品ですが、長年屋外で雨ざらしになっていたため半ば朽ちかかっているものの、大きなフォルムや左手の大胆な面取りなどに根本作品の特徴が感じられました。




経緯を少し・・。
自分が小6、兄が中3年の夏のことですが、 会社員の父による家庭内暴力から逃れて母子三人、旭川から函館に移住し、父に親権がある僕ら兄弟と旧姓に戻った母との新生活が始まりました。
着物着付け教室の先生として仕事を始めた母は、それ以外に木工芸品を作る民芸研究所の繁忙期に手伝いに行ったのがきっかけで、そこの主である根本勲(号=土龍)氏と出会い、後に再婚することに。

先妻に先立たれた初老の彫刻家・根本氏は、東京の公募団体の会員でもあり、抽象の木彫作品を毎年出品していましたが、大胆なデフォルメや面取りによる表現は半具象や工芸作品にも反映されており、どれも芸術性の高い個性的なものでした。
行動的な母はあっという間に影響を受け、40代にして彫刻を始めることに・・。

写真が無いので、記憶を元にスケッチしました。



根本氏は自分にとっておじいさんぐらいの年代だったため、特に複雑な感情もなく交流がはじまりました。高校入学と同時に下宿生活になった自分はよく二人のアトリエ兼住居に遊びに行き、ノミの音を聞きながらギターの練習をしたり様々な美術関係の本を見ていました。
彼は彫刻家らしいがっしりした体格でしたが性格は穏やかで、笑顔からは優しさが滲んでいました。彫刻を押し付けることもなく、ただそこに居て黙々と木を彫っていたことが印象に残っています。

久しぶりに根本氏の略歴を確認しました。
1904年 福島県に生れ5才にして渡道
1925年 早稲田大学に学び會津八一氏の叱声をうけ彫刻家としての将来を決定 ※専攻は哲学
1931年 帰道して八雲農民美術研究会員として木彫工芸を研究
1946年 大阪市立美術研究所にて保田龍門氏に師事
1948年 再び帰道して彫刻に専念、その後読売アンデパンダン、二科会を経て一陽会彫刻部会員となる
1951年 函館陶芸研究所土龍窯を開設、函館焼の研究に没頭、続いて函館民芸研究所を開き木工芸品の制作に当たる

前述の「這い熊」は、柴崎重行氏とともに八雲町の農民美術研究会を脱退後、道内を放浪していた時期の作品らしいですが、推定30歳ぐらい、心身ともに充実していたのでしょう。そうした若い頃のワイルドなエピソードも今回始めて知りました。
その他、會津八一からの教え(美術史、仏教etc..)読売アンデパンダンのこと、など今だったら聞きたい事が多いですが叶いません。

・・・・・
当時の自分ですが、なんとなく美術に対する憧れはあったものの、この時期はなによりギターが好きで「自分も彫刻をやろう」と思っていたわけではありません。結局、母の強い希望で美大の彫刻科に進学したものの全く肌に合わず、精神を病みました。
その後、自分の上京と並行して、彼らは長野に家を建てて制作を続けていて、そこには二三回行きましたが、その後は自分の道を歩くために距離を置くようになっていきました。

根本氏の最期については、ずいぶん後に久しぶりに会った母から聞きました。
最晩年にお会い出来なかったのは残念でしたが大往生だったろうと思います。

・・・・・
冒頭の「野生展」。
キャッチフレーズは「飼いならされない感覚と思考」です。
自分は彫刻の道には進みませんでしたが、今回の件から回想する中で、多感な高校時代に根本氏というまさに「飼いならされない人」と出会えたことがあらためて貴重なことだったと感じているところです。

もう少し掘り下げたいですが初回はこんなところで。

「野生」というテーマの元であろうレヴィ=ストロースや南方熊楠の思想と根本氏の「哲学から土着的な文化(民芸・工芸)」という興味の動きに通底するものを感じますが、もう少し勉強してそのあたりも後日書ければと思います。